概要
現時点BTCは1 Trillion(1兆)ドルを超えるマーケットキャプがありますが、この流動性の大部分は使われずに放置されているだけ。ユーティリティは価値保存やガス代の支払いのみになっています。
もしこの流動性の10%だけ(約10 Billion=100億ドル)をでもDefiに当てることができるのであれば、Defi全体のTVLが倍以上増加することになります。
この流動性をターゲットにしてこようとしたものが多かったが、Defiにおいてこれを当てようとしたプロトコルはそれほど多くはありません。
LombardはPolychainのリードでシードラウンドにおいて16Mドルの資金調達をしています。
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Babylon
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今現時点の大多数のチェーンはPoSのチェーンになっています。BTCのPoWのチェーンとの大きな違いとしては、PoSは計算能力を全世界のノード(マイナー)に分布することによってネットワークの安全確保をするBTCのようなPoWチェーンとは異なり、ロック(Stake)された資産の金銭的なバリューでネットワークを確保しています。
ETHの51%以上がコントロールされることになれば、ETHチェーンが売りとする分散性の信用がなくなり、破綻すると同様に、新たにローンチされたチェーンは短時間で市場の信用を勝ち取るのは難しい。
この中で、Babylonが提案したことは、安全確保を必要とするPoSチェーンがBabylonにBTCをStakeしている人に一定の年利を渡すことで安全確保をします。(Eigenと似たように)
LBTC
概要
BabylonはEigenと同様に、土台となるプロトコルで、円滑性に欠けています。例えば、Babylonからの出金は約7日ぐらいのUnbonding (解除)期間があり、市場のボラや急な資金需要に対応できないことや、ステーキングされたBTCは安全確保のためにBabylon のコントラクトの中にロックされるだけであって、Defiなどで利用ができない、流動性を最大まで使えないということがあります。(安全性は相対的に高いが)
もっと円滑的にBTCを使いたい方に向けて、Lombardはセキュ重視のBTC版リキッドステーキングトークン $LBTC を作っています。
$LBTC はLidoの $stETHと同じく、年利内蔵型のトークンです(所持しているだけで年利が入ってきます、いちいちクレームをする必要がないということです)
このLBTCはEVMチェーン(メタマスクが対応している大多数のチェーン)にブリッジしたトークン(クロスチェーントークン)
流れ
ユーザーはネイティブの $BTC を取引所やウォレットからそのまま指定されたLombardのウォレットに送金ます。
Lombardは順番に顧客からもらった $BTC をBabylonの中にステーキングします。(Consortiumと呼ばれるマルチシグのような組織で最終確認をし、合意に至ってからLBTCのミントができるようになります、プロセスは約60分かかります)
上記のステップが終了しましたら、LombardのUIに接続しているメタマスク(EVM)のアドレスで$LBTC をミントすることができます。
Babylonが実際稼働したらリワードが加算され、$LBTCの値段が$BTCと比べ、年利分だけ高くなるはずです。
出金する際はスワップ手数料を払って出金するか、Unstakingを選択し、7日後に自分の指定したBTCのウォレットに送金されます。
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Babylonで $BTC のままでステーキングができますが、出金するのに時間がかかり、流動性が足りないかつ、Defiにおいて利用することが困難のためにLombardが開発されました。
リスク
LombardはBabylonと違って、ラッピングされたバージョンのBTCを使いますので、Renzoの $ezETHのようなペッグハズレのリスクがあります(大量の人が $LBTCを売り出す場合)
マルチシグと似たようなシステムを導入しており、consortiumと呼んでいます。ここのメンバーの合意がないと資金を動かすことができませんが、consortiumのメンバーは公開されていません。これほどの規模でプロトコルのラグはあまり聞かないのですが、リスクはあります。
スマートコントラクトは2社によって外部監査されており、ImmunefiでBugバウンティも実施されています。
ポイントシステム
ポイントのことを「Lux」と呼んでおり、他のLST,LRT系のプロジェクトと同じように、$LBTCを所持しているだけでポイントが自動的に反映します。
所持している $LBTCの量*1000*日数で計算されます。例えば0.01 BTC(500ドル)を1日所持すると10 Luxがもらえます。
また、Defiプロトコルの中に流動性を提供することでさらにAPYが増されるだけではなく、もらえるLuxの量に乗数がかかります。
データ
https://dune.com/optimus/lombard
ユーザー自体は5000人程度しかいませんLombard側が作成した$LBTCのVaultの中に入っている資金は20%程度、残りは別のところに入っているか手持ちですね。
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TVL自体も250M程度で止まっています。Babylon現時点はキャップ付きで1000BTC=55MのTVLです。次回のキャップ上げで全部入れるかどうかは不明で、もし入れない場合は入金先着順になるそうです。
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Defi
https://www.lombard.finance/app/defi/
上記のリンクでDefiのダッシュボードの一覧があります。
Pendle ★★★★
https://gamma.app/docs/Pendle-zsxo9f9klx71tup
Pnedleのいい日本語の資料を見つけれませんでしたので私自身が作っています。最低限の理解があれば損する確率が下がります。もしPT、YT、SYの違いがわからないのであれば一度それらを理解した上で触りましょう。ポイントの倍率効果を狙うことができるし、Lux倍数をもらうことができますので私は結構の資金でこちらをやっています。
現時点LBTCはPendleのBaseチェーン、ETH メインネットにおいてマーケットがあります。
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Lombard Vault ★★★
https://www.lombard.finance/app/vault/
Lombard独自 $LBTC 管理金庫(Vault)でLBTCとWBTCでペアを組んでCurve, UniswapなどのDEXでLPを組むことや、MorphoのようなLendingマーケットにLBTCを貸し出すことや、PendleのプールでのLPに使われます。
Vedaと呼ばれるイールド管理プロトコルのポイント+Lux4倍乗数のポイントをもらうことができます。
出金まで最大3日かかります。また出金する際に0.01%の手数料が適応されます。10月以降は年間1.5%のマネージメント手数料もかかります、今現在は無料です。
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使い方は全部Lombard側が限定しますので、インパーマネントロスの可能性があります。こちらの記載はどこにもなかったので少し心配になりました。
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Etherfi・ETHメインネット ★★★
$LBTCをここにデポジットすると $eBTC というレシートトークンがもらえて、このトークンを持つと、Lombard(Babylon)にデポジットしたレシートトークンをさらにSymbioticにデポジットしたことが証明されます。Etherfiはこのような総合的なRestaking系エコシステム作成に頑張っていますね。
出金までは最大7日間かかります。
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いずれもメインネットローンチされていませんので、イールドはゼロで、ポイントがもらえます。
一応こんな感じで、左からBabylon, Lombard, Symbiotic, Etherfi season3, Vedaのポイントがもらえる予定ですが、実際今現時点はLombard ± Etherfi + Vedaだけになります。
このような大量ポイント取りは一個でも破綻すれば全体がデススパイラルに陥る危険性があります。
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Symbiotic・ETHメインネット ★★★★
Re-staking系のプロトコルで、ここにLBTCを入金すると、Symbioticと提携しているネットワークの安全確保に使われます(Symbioticのメインネット後、現時点はエアドロ期待でユーザーを釣っています)。
キャップ上限に達しています。入れることができた方にとっては二倍のLuxをもらうことができます。
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$LBTCのトークンコントラクトアドレスは下記
0x8236a87084f8b84306f72007f36f2618a5634494
Baseチェーン統合(11/29更新)
https://www.lombard.finance/app/?referrer=obqrqx
LBTCの取得はここでスワップしてもらえます。スリッページ、プライスインパクト、手数料に注意してやりましょう。
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Pendle market
https://app.pendle.finance/trade/pools/0x727cebacfb10ffd353fc221d06a862b437ec1735/zap/in?chain=base
Baseチェーンの初のPendleマーケットはcbETH、LBTCの2つになります。LBTCをBaseチェーンでもYTを買えたりできますので、小魚複垢勢が多数参入しているように見受けられます。
下記のスクショはETHメインネットとBaseチェーンのマーケットになりますが、PTの値段を見てみると3%ぐらいの差があります。おそらくYTを買うコストが低いからBaseチェーンで多くの人が参入したからだと思います。Luxのポイント倍率も全く同じなのでメインネットでYTを買うのは痛いと思っている人がここで買っているように見当たります。
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ステーキング・ETHメインネット(Pendle対応)
https://www.lombard.finance/app/?referrer=obqrqx
これまでの通り、$LBTC を如何なる方法で取得したとしても、必ず Luxポイントがつきます。取得には大きく2通りの方法があり、そのままBTCをステーキングするか、スワップで取得するかです。
上記のリンクよりステーキングができます。Swap機能は作動しないことが多いので、odosをそのまま利用することを推奨します。金額が大きい場合はStaking機能を利用した方が手数料が安いです。
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スワップガイド
1inchよりももしかしたらOdosの方が安いときもありますので、やり方を紹介しておきます。まずリンクをアクセスして、ETHトークン選択の箇所をタップしてください。
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するとAdd custom tokenと出てきます。こちらをタップして、下記のコントラクトを入力すると、LBTCを検索で出すことができます。↓
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そして、自分の好きなトークン→LBTCへスワップすることができます。
Stakingガイド
https://www.lombard.finance/app/?referrer=obqrqx
わからないことありましたら、ガイドを一度お読みください↓
送金金額が最小限を下回ったり、アドレスを間違えたりするとBTCを紛失する恐れがあります。
EVMウォレット接続するのは、LBTCのミントアドレスを確定するためです。ステーキングできるトークンはネイティブの $BTCのみ。WBTCやその他のものは送れません。
そのままステーキングする場合は一度EVMのウォレット(WalletConnectでレジャーも利用できます)を接続して、サインをすると、自分のアドレスと結びつけられるBTCのアドレスが出ます。OKXウォレットなどのBTC対応ウォレットを使ってもいいですし、そのまま取引所から送る場合はStake directlyの箇所のアドレスに送金してください。最低 0.0002 BTC以上を送金してください。
上記のガイドも非常にわかりやすいので、参考にしてみてください。
反映されるまでに1時間程度かかります。2時間以上かかる場合はLombardのDiscordで問い合わせてください。
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確認されましたら、こちらのように $LBTC をミントすることができます。
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L2統合・BSC
10/28アプデ
https://www.lombard.finance/app/?referrer=obqrqx
バッジ、ブースト
10月以前に入れた人では早期参加者のブーストがあるようで、エアドロの時に何かブーストがかかりそうです。Early Accessはそれ以前の段階、 Flash Eventは私がこの前ツイッターで投稿した、期間限定でポイント(Lux)が2倍になるイベントのことを指しています。
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BSCチェーン統合
https://www.lombard.finance/app/?referrer=obqrqx
Lombardはガス代の安いBSCチェーンをも統合し、ここでBTCの入金をも可能にしました。数千ドル〜で複垢をやるいい機会になると思います。
上記のリンクをアクセスし、自分のウォレットを接続します。続いてスワップサイトなどでBTCBを調達します、これはバイナンスのBTCになります↓
Stakeという箇所でスワップなどで取得したBTCBを入金すればいいです。
出金は12月までに制限がかかっており、すぐに出すことができません。
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