期待値
SymbioticはEigen Layer、Karakの直接競争者であり、トップティアのVC、Paradigmがシードラウンドをリードしています。調達額はほぼ6M近くでシードラウンドにしてはそこそこと思います。
因みに一般的にシードラウンドはプロダクトの実行可能性を探索している段階で大体はそれほどの出費もなく、最初の発展にかかる人件費とPJの運行させる費用などのみのため、大体5M程度が中級〜大型になる素質のある案件になります。
Symbioticと対比にPanteraとFrameworksがバックしているKarakはシードで3M 程度、シリーズAで48M、A16Z、PolychainがバックしているEigen Layerはこの業界の創始者でもあり、15M近く調達しています。
裏話によると世界最大級のVC、A16ZとParadigmの両方がEigenLayerのファウンダーにアプローチしたが、FounderはParadigmを却下し、A16Zの提示した条件を飲んだだそうです。
In what might be a twist of irony, when crypto venture giant Paradigm approached Sreeram Kannan, co-founder of EigenLayer, to invest in his project, he turned their money down in favor of rival venture capital firm Andreessen Horowitz(A16Z)
その後EigenLayerはどんどん注目を集め、現時点Defi OGのAAVEを抜き、世界でトップ2のプロトコルになり、独自トークンはOTC(虚無)の価格だが、この調子で行けば、A16Zは投資の25倍のリターンをゲットできる計算になります。
却下されたParadigmはこれを見ていい気持ちはもちろんなく、独自でSymbioticをバックし、EigenLayerと直接競争することになったのです。
Re-staking系
Re-stakingは特定のブルーチップ(市場の強いコンセンサスのあるトークン)を再利用し、それで新しいネットワークの安全確保をする、そしてそれらのネットワークから料金を徴収し、ETHの単独ステーキングよりさらに高い報酬をユーザーにギブバックするビジネスです。
この業界はEigenLayerが率先して提起し、その後に大量の競争者が現れました。例えばBTCのBabylon、SolanaのSolayerなどのPJ。今回メインに紹介するのはEVMの3大巨頭のRE-staking系になります。
下記の表は3つのものを軽く対比したものになります、次の段落でもう少しSymbioticの詳細について書きます。
EigenLayer | Symbiotic | Karak | |
---|---|---|---|
調達額(Seed) | $14.5 M | $5.8 M | $3.25 M |
シリーズA | $50 M | N/A | $48 M |
VC | A16Z, Polychain, Coinbase, HackVC.. | Paradigm, CyberFund | Pantera, frameworks, coinbase... |
特徴 | ETHとペッグしている資産をメインにしており、管理方式が中央型 | USDeなどのステーブルのデポジットをも可能にしており、Eigen よりも選択肢が豊富とされています。 | 独自のL2、Eigenと同時ファーミングをすることができ、それで人気を獲得しています。 |
Lido・Symbiotic・Paradigm
世界最大のDefiプロトコルであるLidoが21年からの資金調達ではParadigmがリードをしており、それでいい関係を築けたと思われます。
今日そのLidoがリキッドステーキングの巨頭になり、CyberFundというVCファウンドを立ち上げ、Paradigmとタグを組んでSymbioticに資金援助をした、しかしなぜ?
Coindeskの報道によると、LidoはEigenLayerの台頭により、自分のプロトコルから資金を抜き、Renzo、EtherfiなどのLRTに資金を入れるトレンドを脅威とみなしており、何かをしてこのトレンドを止めようとしているそうです。そこで自分独自のRe-staking、LRT(Re-stakingに入れるためのトークン)を開発しようとし、Mellow、Symbioticに資金を投入指定います。
LST vs LRT
LST | LRT | |
---|---|---|
目的 | ・32ETHをステーキングせずにでも、ETH チェーンのイールドを獲得できるようにすること ・ETHチェーンのせキュ向上 | ・ETH チェーン以外のオラクル、ロールアップ(L2)などのネットワークのせキュ向上。 |
ベイスレイヤー(大元) | イーサリアム | EigenLayer, Symbiotic |
リスク | ETHの下落、LST提供者の破綻 | 他のネットワーク確保の失敗によりスラッシングリスクなど。LSTよりリスクが一層高い |
代表PJ | Lido, Rocket poolなど | Renzo, Mellow, Etherfi, Pufferなど |
Mellow
LSTとLRTの違いをわかったら、SymbioticエコシステムのトッププロトコルのMellowについての話が理解できます。
MellowはLidoの立ち上げたファンドのCyberFund、Robot Venturesなどか2.75Mの資金を調達しています。
このプロジェクトはSanctumと結構にており、すでに422MのTVLがあり、Symbiotic本家と一石二鳥ができます。
Mellow概要
Mellowの立ち位置的にはEigenのRenzo, Etherfi のようなもので、つまりここに入れることで一層多くのエクスポージャーを受けることになり、それなりリスクもあるのですが、リワードも多くなります。
デザインもただの資金マネージではなく、Sanctumと似たふうに、小規模のLRTの作成を支援しており、結構目新しいデザインをしています。
Curator=LRT作成者は違ったリスクレベルのLRTを作成できて、それを一般のエンドユーザーに選択肢として提供できます。
両者のLRTの主な違いは下記ですが、まあMellow (symbiotic)の方がより多くの資産で狙うことができるということですね。
EigenLayer | Mellow | |
---|---|---|
LRTの根本資産(Underlying assets) | $ETH および $stETHのようなETH系資産 | USDeのようなETH以外のERC-20のトークンをもサポートします。 |
リスク | EigenLayer DAOによるコントラクト変更が可能。 | コントラクトに変更を加えることができません。 |
カスタマイズ性 | Eigen側がパートナー提携しているETH系のものなどにほぼ限定されています | ヘッジファンド、一般人でも独自のLRTを理論上作成することができ、個々人にあったプランができます。 |
戦略
これまではSymbioticとEigenの違い、Symbioticエコシステム上のプロトコル、Melllowの紹介、LRTの基礎などを書きましたが、これからはSymbioticにおいて取れる戦略について書きます。
複垢
Eigenは完全に複垢正義で、やればやるほどガス代が高いが、一垢ほぼ確実に600~1000ドルの最低ラインのエアドロがありました、Symbioticに関してはどうなるかもちろんわかりません、軽く管理できる程度の複垢をしてもいいと思いますが、金多い方は1ETHを複数分けるというよりも一垢で管理しちゃった方がいいかもしれません。もちろん未来予測できないのでコレは間違っている可能性もあります。
★そのまま入金
リンクがそのままの入金リンク。ちょうどこちらの記事を書いている現在でキャップがあげて、そのまま入金することも可能になっています、入れるとしたら最もリスク低いものはwstETH、二重取りできるのがmETH。
mETH
L2のMantleの新規イベントで、mETHをSymbioticに入れると、彼らのこれから新規発行するトークン、$cookを掘れます。
このイベントは今月の1日〜100日継続される様子で、mETHをSymbioticの中に入れると自動的にポイントが貯まります。イベントの詳細は上記のブログ記事を、$mETHを入れたら勝手に貯まる感じですね。
★LRT系
LRTは好きな時に入れて、好きな時に出せるといういいところがあります、リスクとしては元のトークンをさらに一層多く包装(=ラップ)しているので、プロトコルリスクも一層多くなるということです。
現時点LRTでSymbioticのVault(金庫)を開発して、作動しているのはEtherfiと先ほどのMellowになります。
Etherfi
https://app.ether.fi/eeth?address=0x9b00cE3FB353a08b08C42f9B052990a47e3C78bF
ここのエアドロ一回目は複垢正義でまあまあ美味しかった(Eigenと似たような感じ)しかし二回目は完全線形でどうなるかわかりませんが(まだですので)小魚程度ではあまり美味しくない気がします。三回目はもうすでに始まっており、今年中にはくる予定と思います。
ここはEigenのエコシステムでは?と思う方も多いと思いますが、EtherfiとRenzo はEigen 以外にも積極的に発展しており、Symbioticを対応しています。
ウォレットを接続して、Liquidの欄に息、View super symbiotic LRT vaultで対応トークンを入金することができます。
対応トークンをDepositして、Etherfiのポイント、Symbioticのポイント、3%のイールド、Eigenのポイント(eETHで入金した場合)、知名度低いVedaというところのポイントを一斉にゲットできます。
出金ロックアップ7日間になります。
Mellowの場合
https://app.mellow.finance/restake
ここもEtherfiと同じ流れで、下記の2通りがあります、Symbioticのキャップが空いている状況であればここでそのままSymbioticの中に入れてくれて、Mellow Point + Symbiotic Pointゲットできます。
キャップ上限きている場合はMellow Pointだけ、しかし倍率が1.5x になります、キャップあげた時点でそのままSymbioticに入れてくれます。
現時点のVaultはいっぱいありますが、ステーキング専門業者とか、VCとかのVaultがあります。RenzoのVaultとかもリスク低めでいいと思います。EthenaのUSDeのVaultはすでにキャップが来ており入れることができません。
出金ロックアップは1〜7日間になります
Pendle LP
Pendleというところで利率のトレードができます、そこにトレードするのに流動性が必要で、ここのLPはほぼリスクなしにできます、しかしメインネットなのでガス代に注意してやる必要があります、1ETH以下の方はガス負けする可能性もあります。
例えば上記のリンクのプールはweETHのプールでここのAPYは最大で 12.4%もあります。
さらにここでLPをすることで4倍のEtherfiポイントブーストがあります。
Pendleは正直難しいです、年利を帯びているトークンを2つのパーツに分け、PTとYTと呼びます、PTの方は固定収益、だけど年利が上がってもプラスにもらえない、YTは年利のロングポジションと考えればいいです。
ここのLPはローリスクのPT+元となるトークンになり、満期まで所有すればILゼロ、完全に稼ぐことになります。
なぜゼロになるのかというと、PTというのは満期になるにつれ徐々に値段が上昇するからです。で多くの場合においてここの満期はトークンローンチ(Symbioticの)の時期とも非常に近いとされます。
満期になる前にも取り出せますが、その場合、PTの値段が下がっているのでILが生じる可能性があります。ここは上級者向けになります。
満期は9月手前になります。初心者も入れてもいいと思いますが、それまでに出せないことを覚悟してください。(先述通り、出せるが、損する確率が高い)
逆を言えば、満期までもてばほぼリスクゼロになります。(プロトコルのせキュ面を除いた場合)
まとめ
特定のLRTを持てば、それのポイントが合算されます。例えば、EtherfiのトークンはEtherfi ポイント貯まりますが、それをSymbioticの中に入れるとさらにSymbioticが追加されます。
Mellowに関しても同じです。基本二度エアドロよりも一度目の方がリスク高いし、美味しいのがこれまでの通例、それであれば下記の表のstETH→Mellowというルートに該当します。
いずれにせよここは色々組み合わせできるので、自分にとって一番しっくりくるものを選らんで見てください。
こちらの記事を参考にしています。
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