2月にwarpcastが盛り上がりはじめてから2ヶ月。いまも毎日のようにあたらしいプロダクトが生まれては消えています。最近特に注目を集めているのが、SNSと金融取引を組み合わせた「SocialFi」と呼ばれるプロダクトです。
1⃣ web3版TilTok「Drakura.app」
縦型動画投稿プラットフォーム「Drakura.app」は、広告モデルではなく、クリエイターエコノミーを目指しています。warpcastと密接に連携しており、アカウントの紐づけや同時投稿に対応しています。動画にはTIP(投げ銭)できるBloodポイントと、クリエイターごとのトークンが存在します。クリエイタートークンはDEGENまたはETHで購入可能で、ユーティリティは現在ありません。1つ購入されると次のトークンの購入価格が指数関数的に上昇する仕組みになっています。これは、以前流行したFriendTechと似た仕組みです。
2⃣アカウントのカード化「Uncuts.app」
warpdastにいるキャスター(アカウント)から5人のデッキを組んで戦うトレカバトル。アカウントのフォロワー数、LIKE、メンション数などによりカードのスコアが決定。スコアは毎週更新され、フォロワー数の多さだけではなく、活動量によって入れ替えが発生することに新しさを感じました。カードはDEGENで購入可能で、上位プレイヤーにはプールから賞金が支払われます。
このアプリはリリースから一晩で開発チームの予想を超える盛り上がりとなり、75M $DEGEN(約650ETH)の取引高、6000人以上の登録ユーザーとなりました。しかし、複数枚を同時に売却すると利益がでてしまう設計ミスによって攻撃者に一部の資金を抜かれてしまい、返金対応となりました。現在はカードのトレードだけができるテストネット版が稼働中です。
3⃣farcards(ファーカード)
本日リリースされたばかりの「farcards」は、frame上でクリックするだけで無料で自分のカードがMINTできるサービスです。BASEチェーンのダイナミックNFTとなり、フォロワー数、CAST数、LIKEの数などがカードに反映されています。
このカードがなにに使えるのか?などは一切説明されていません。
裏側のシステムはFT/NFTの発行プラットフォームmint.clubで、カードがMINTされるごとに指数関数的に価格があがっていくボンディングカーブ形式を採用しています。
・最初の1枚 - 0.0001ETH
・100枚目 - 0.002ETH
・250枚目 - 0.01ETH
カード発行ボタンを押した瞬間にトークンがMINT可能となるため、mint.clubの新着を監視することで、発行者よりも先にMINTできてしまうという穴がありました。数名のユーザーはこれを利用して、有名アカウントが発行した瞬間にトークンを購入し、ローリスク・ハイリターンのトレードを行っていました。
他にも、FriedTechと同じようにホルダーのみが読むことができるテキスト/写真を閲覧できる、個人のトークンを発行する「ClubCast」というアプリケーションもあります。
warpcastにおけるSocialFiの注意点
全体的にwarpcast上でのアプリケーションには、少人数や比較的経験の浅いチームによって開発されているにも関わらず、大きな金額が動いているものがあります。事故や不測の事態には十分注意して利用する必要があります。
未来のSNSもこうなる?
これらのSocialFIでも、アカウントに紐づくトークンの売買にはギャンブル性とファンコミュニティの側面があります。そのアカウントのファンではなく「これを高値で買ってくれる人がいるだろう」という予測の元に売買がおこなわれます。(いわゆる「美人投票」ですね)
それでも市場の取引量は大きく、初期に購入して成功体験を得たホルダーがさらにそのアカウントの熱狂的なファンになるという状況も生まれてくるのではないでしょうか。。
わたしは、いまwarpcastで起きていることは、未来で多くの人がwalletを持ちネットに接続されたときに再度繰り返されるものだと思っています。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!以下のシェアボタンを押して投稿いただけると嬉しいです。みかけたらすべてに $DEGEN を投げにきます。