結構英語関連のコンテンツを目にして思うことがあるので、クリプトとは関係ないですけど書き残しておきたいと思います。
結論
英語が好きか・異文化交流が好きか・海外で仕事がしたいかという、深いところのモチベーションがあるかないかが重要で、勉強の仕方とか順番とかは些細なこと。あと、英語話者の80%は第二言語として英語を話してて、彼らも僕らと同様に発音も文法もボキャブラリーも完璧じゃないしぶっちゃけ中学生英語レベルが大半なので、日本人が英語話せないのは単に度胸とユーモアが無いだけ。話せないというより、完璧主義すぎて話そうとしてないだけ。
自分がやってきたこと
シャドーイング3ヶ月
大学のときに国際交流サークルに入った
社会人の時に通勤中にたまに英語系のYoutube見てた
HUB(外国人がいっぱいいるバー)に行って外国人に話しかけてた
海外住んでた
海外の人たちと一緒に働いた(ミーティング、テキストでのコミュニケーション)
シェアハウスで海外の人と住んでる
発音に関して
発音はシャドーイング3ヶ月くらいやったら70-80%くらいはマスターできます。以降は些細な調整が行われていきます。まあ、その意味で言うと発音は学ぶことが限られてるので最初にささっと習得しちゃえばいいと思います。英会話における自信も身につきます。
ただ、英会話において発音が重要かどうかで言うと全く重要では無いと思います。それは海外の人の英語聞いてたらわかりますが、彼らはめちゃくちゃ訛ってます。自分もあえてカタカナ英語で海外の人と話したことありますが、全然通じます。母音もいろんな種類ありますが、カタカナ英語のaiueoで通じます。
めちゃ細かい発音の調整に関して
例えば
Thousand: タウズン。あえてthで発音しなくてもいい。むしろthを意識するとキモくなる。
Clothes: クローズ。thで発音しないです。z
Masochist: マゾキスト。マゾヒストじゃなくてキ。
Zero: スィロって発音する人たちがいる。
Exactly: イクサクリィって発音する人たちがいる。イグザクリィじゃない。
Behind: もうバハインドって言ってる。ビハインドじゃない。
とかとか、この辺の細かい調整とか知識は実際の英会話を通してしか獲得できないので、座学は早々に卒業して、生の会話をやった方がいいと思います。でもこんな知識はどうでもいいんですよ。この辺の細かい発音の話がまとまったテキストブックとかYoutubeチャンネルはなくて、一個一個点でしか蓄積していかないですし。
こういうの知るとおもろい
ある程度英語勉強してる人だったら、めっちゃイギリス訛りなのがまずちょっと面白くて、あとこの事故ってる車に「そこ駐車しちゃダメですよ」っていう皮肉言ってるところがさらにイギリスのユーモアって感じで面白いと思うはずです。こういうことを見る知ることを楽しめるかどうかが大事な気がします。
イギリス訛りとかオーストラリア訛り、カナダ訛りとかの違い学んでいくのも面白いです。
文法に関して
まあこれは一番気にされてない可能性あります。wasがisになってたり、haveがhasになってたりとかそういうのは第二言語として英語話してる人たちはほぼ気になってないはずです。
There is apples. とか言っても全くOKです。(正しくはThere are apples.)
語彙に関して
自分はこれ一番大事だと思います。語彙って言ってしまうとチープになっちゃうんですが、もうちょっと分解すると以下のような要素
ニュアンスの理解
海外における表現方法の理解
イディオムの把握
ニュアンスの理解
例えば「今週末みんなでピクニック行こうと思うんだけどくる? 」って聞かれた時に「I'm available.」とか言うとちょっとパッシブな返答だよね、とか。そもそもavailableという単語を"利用可能"で覚えてたらこういう使い方できないというのもあります。I'm freeとか言っても通じるけど、あんまり聞いたことないです。あと例えばI'm down!とか、Sureとかいう返しもあります。
あとは、Video, Clip, Movie, Footageみたいな全部"動画/映像"なんだけど使われる場面が違うとか。
Realize, Recognize, Identify, Classify あたりも割と意味として近くて、本当に状況によって使い分けるんですけど、そのニュアンスの違いは感覚的なもので言語化難しいです。
海外における表現の理解
これはもうめちゃくちゃあります。
例えば日本ビジネスシーンでよく「これは01の話じゃなくてグラデーションがあって〜」と言うことあると思いますけど、これそのままGradationっていう単語使うと不自然な感じがするので代わり"Spectrum"を使った方がいい、とか。Scratch the surfaceとか。「これはただのチョイだし(つかみ)です」みたいな表現したり。
クリプトで言うとよく宇宙関連用語が暗喩として出てきます。ネットワーク効果が発生し始めることを「ロケットが成層圏へ到達します/脱出速度に到達します」とか。この辺の英語っぽいコピーライティングを知り始めるとめっちゃ面白いです。基本的に日本語よりも暗喩表現することが多いと思います。
イディオムの理解
I thinkの代わりに、I would sayとかいう表現もよく聞きます。逆に「Thinkはあんまり多用しないほうがいい」とかいうことも聞きますけど、サムアルトマンは結構think使います。あとは、最初に意見をつらつら話して最後にfrom my perspectiveとか、in my opinionとか付け足しておけばI thinkの代わりになります。こういうイディオム色々覚えておくと語順とか文法とか気にせずに考えながら話せるようになります。
Filler Words
あとおまけでFiller words(つなぎ言葉)について説明したいです。有名なのだと"you know"がありますが、「~, you know, ~」みたいに話しながら間を繋ぐ時に言ったりします。でも、これそんな頻繁には聞かないです。使いすぎるとなんかキモくなります。Well, Um, LikeとかもFiller wordsですけど、使いすぎるとなんかwierdな感じします。
じゃあどうやって話す時に時間稼いだらいいんやって話ですけど、例えば、"It's kinda disgusting"って言いたい時に"disgusting"という単語がなかなか思い出せなかったとしたら"It's, It's, It's, .... kinda disgusting"みたいにIt'sを繰り返したりして時間稼ぎます。か、kindaじゃなくてkind of a...に分解して時間稼ぐとか。こっちの方がまだ自然です。で、こういうこと説明してるコンテンツはぶっちゃけ見たことないですけど、実際の英会話だとめっちゃよく聞きます。
Fワード
Fxxk系の言葉ですが、基本仲良くない限り使わない方がいいです。シェアハウス4-5ヶ月くらい海外の人と一緒に住んでやっと笑顔で"Fxxk you!"って言えるようになりました。()
なのでまとめると、学ぶ順番として最初に発音やるのはいいことだと思いますけど、海外の人アクセントめっちゃあったりするし、カタカナ英語でも通じるので重要度で言ったら別に大したことないです。むしろ英語における表現方法/表現文化の理解が大事だと思います。
TOEICについて
点数取ることが目的であればやっていいと思いますけど、英会話できるようになるとか仕事で英語使えるようになることが目的ならやらなくていいと思います。自分は大学1年のときに受けて550点くらい取ってばっちり落ちこんでそれ以来受けて無いです。
むしろ「TOEICを受けないと英語学習が続けられない」という状況がマズくて、結論で書いたみたいにもっと深いところのモチベーションがあるかどうかを確認して欲しいです。そのモチベーションがあれば自然と英語を勉強し続けるようになるし、無いのであれば英語が目的になってしまうと思います。
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