健康診断では、総死亡・がんや心血管疾患による死亡は減少しないことが明らかとなっています。さらに、がん検診についても総死亡は減少せず、寿命延長効果はほとんどない、という科学的根拠が示されています。
サルコペニアまたは骨格筋量が少ない人は、総死亡が36~100%多くなることが最近の観察研究からわかってきています。しかし、この予防策はまだ確立されていません。サルコペニアを健康問題ではなく、廃用・老化・自然現象の過程としてとらえておくべきでしょう。
患者のケアについて、医療と地域を橋渡しをする社会的処方リンクワーカーのエビデンスが2022年に発表されています。効果がみられていないため、本格的導入前にさらなる検証が必要でしょう。
適度な筋トレ習慣のある人は死亡リスクや糖尿病・がん・心血管疾患の発症リスクが低かった―こんな研究結果が2022年に発表されています。
在宅医療分野における医師・看護師のタスクシェアが内閣府で議論され、実施に踏み出しています。近い将来に実現されそうな未来像について、閣議決定の内容から注目ポイントを5つ挙げてみました。
診療現場で役立つ新たなAI情報検索ツールをまとめました。医療情報検索をアップデートさせよう。
医療情報を探すため、専門家なら日常的に使っているエビデンス検索ツール3選をご紹介します。
心筋梗塞やCOPDなどでは、酸素飽和度90%以上の人に酸素を投与しても予後効果はなく、無差別な酸素投与には害がある可能性も示唆されています。 循環器・呼吸器に影響のある重篤な疾患であっても、一律の酸素投与は慎むべきです。 過去の医療行為をどのように反省するのか、専門家の行動が問われています。
無料配布(フリーミント)を開始したオリジナルNFT「Small PASS」を発行する経緯や目的を説明します。
このシリーズ記事では、「大きな医療」(文脈依存)と「小さな医療」(脱文脈)を対比することで、医療の現象を整理して説明できるのではないか、という試論から出発してみます。