診療現場で役立つ新たなAI医療情報検索ツールをまとめました。情報検索をアップデートさせよう。
SUMMARY I've put together a list of new AI medical information retrieval tools that I find useful in my practice. Update your medical information retrieval.
3つのエビデンス検索ツール
診療しながら質の高い医療情報(エビデンス)を検索できる代表的なツール、いわゆる三種の神器はこちらです。
UpToDate
DynaMed
PubMed - Clinical Queries
あえてここでは触れませんが、これらは基本中の基本。ぜひ日常的に使いこなしたいツールです。
新たなAI医療情報検索ツール
最近、実用的なAI医療情報検索ツールが次々登場し、情報検索スタイルは大きく進化しています。品質は未知数ですが、臨床上の問題解決策に新たな選択肢が増えたことは歓迎すべきことです。
現時点での実用的なAI医療情報検索ツールをまとめてみました。
尚、時期によって最新情報がさらに更新されていく可能性がありますので、ご注意ください。
Semantic Scholar
https: www.semanticscholar.org
AI搭載の論文検索サイト。2017年から生物医学領域も検索対象になりました。
PubMedのような使い勝手です。 引用文献・関連論文を調べるのに便利です。
ほかのAI検索ツールがSemantic Scholarにリンクされていることも多く、普段使いに重宝。
現時点ではPubMedを補完する役割ですが、将来AI世代のPubMedになるかも?
Connected Papers
https: www.connectedpapers.com
論文がひとつ見つかったら、あとはここに入力するだけ。論文の類似度や重要度を視覚的に表現したビジュアルグラフで関連論文が一目瞭然に。
Research Rabbit
ビジュアルグラフのサービスです。
Colil
http: colil.dbcls.jp browse papers/
論文引用情報検索システム。文献間の関係性や評価を可視化することで、文献レビューの効率化や品質向上に貢献します。
Epistemonikos
https: www.epistemonikos.org en
システマティックレビューを網羅的に検索できるツールです。
世界最大級のシステマティックレビューのデータベースを持ち、多言語で検索できることが特徴。
Elicit (The AI Research Assistant)
疑問を入力するだけで、関連性の高い論文の結論などの要約がリストで表示されます。
効率的な探しものに一役買うことでしょう。
Consensus
2億以上の査読付き論文からすばやくエビデンスを検索するツールです。ベータ版。
SciSpace
870万以上の論文から読みたい論文を検索できるプラットフォームで、論文を読む際にAIチャットボットを使える読解サポートツールでもあります。
Perplexity AI(生成系AI)
生成系AIのうち、エビデンスの検索についてはPerplexityが頭ひとつ抜け出している印象です。出典が明示される仕様である(リンクで確認できる)ことと、その妥当性についても比較的担保されていそうです。
良好な結果は良好なプロンプトから生まれていますので、使い方次第というところがあるかもしれません。これからユーザーが慣れていく必要もあるでしょう。
新機能「Perplexity Copilot」で、GPT-4を無料で利用できるようになりました。
Paragraph pilot posts
情報と人をゆるやかにつなぐプラットフォーム「小さな医療」のひとつのメディアとして、Paragraphを試験的に運用しています。
Paragraphはweb2とweb3の機能を併せもつ次世代型ニュースレタープラットフォームで、これからの情報発信に活躍するものと期待しています。トークンゲートにも試行錯誤、取り組んでみたいと思います。
興味のある方は登録(無料)をお願いします。
Paragraph will be used on a trial basis as one of the media for the platform 'Small Medicine', which loosely connects information and people.
Paragraph is a next-generation newsletter platform that combines web2 and web3 functions, and we expect it to play an active role in the dissemination of information in the future. We will also try and work on Token Gate.
If you are interested, please subscribe (free of charge).
Author
byc
Editor, Director & Physician
Tokyo, JAPAN